「RTK-GPSとGISの融合した福祉安心除雪システム」

くびき野GIS協同組合企画・開発委員長
宮下 寿幸

<講演概要>
 雪国における生活環境、特に除雪対策は住民でなければ理解しがたい
苦労と心配が付きまとい、さらに地域ごとに積雪そのものの性質が異な
るため個別の対策が要求される分野であります。また、近年増加してい
る独居老人や高齢者のみの家庭あるいは車椅子で生活する雪国住民にとっ
ては、機械除雪されたあとの道路の雪がそのまま自宅前にうずたかく積
まれることになり、個人では対応しきれない二次的な除雪問題を引き起
こしています。
 本システムは、それらの雪国地域住民の冬期住環境改善を念頭に置き
ながら、従来の機械除雪の仕組みを全体的に見直し、最新の情報技術を
利用して運営体制を改善することにより、
 (1)除雪管理
 (2)除雪車両オペレータの負荷の軽減
 (3)雪国住民対策 
の3項目にわたる問題点の整理とその解決を目指したものです。
本システムは、GISの表現性とGPSの高精度位置情報を融合した
「除雪管理者支援システム」および「除雪作業者支援システム」並びに
「雪弱者支援システム」で構成されており、今回は「除雪管理支援」
及び「除雪作業支援」について紹介しました。

☆発表資料